【新型コロナ】看護師がマスクを付けない理由:田舎の中小企業病院の現状

新型コロナウィルスが世界中で猛威を奮う中、
病院を使用または来院された方の中でマスクをしていない医療従事者がいる事に疑問に思いませんでしたか。

結論から言いますと
マスクの使用が禁止されたから

中小企業である比較的規模の小さな病院がコロナに対してどの様な対策をとっているかについてお話しします。

新型コロナウィルス拡大から3月に入り突然看護部へのマスク使用禁止令。

中小企業特有と感じていますが、会社から何の説明も無しに指示が出ることは良くある事だったので比較的に指示の出し方には慣れているつもりでしたがこの指示の出し方には驚きました。

さらに外部からの患者さんを対応する外来でさえマスク装着を禁止されたので驚きです。

結論で述べた通り突然のマスクの使用禁止令のおかげで現場は混乱しました。
すでにコロナに対して周囲の医療従事者は早々に危機感を持っていた為感染予防の為にマスクを装着していたので尚のこと。
それからマスクを装着していた医療従事者には注意や指導が飛び交いました。くしゃみや咳が重症の場合は装着が許されるとの指示が遅れて入り軽症の場合の方が数名装着していましたが、毎日犯人探しの様に上司から誰が使用しているなどのチェックが厳しい病棟もあったようです。

現場の混乱具合から上は察したのか予防を希望する方は家庭からのマスク持ち込みをとの指示。
しかし時すでに遅し。
3月の時点で地域周辺のスーパーからマスクが消えており、家庭からの持ち込みを指示されてもマスクが品切れ状態ではどうする事もできません。
仮にストックがあったとしても少量で連日の勤務に使用するとなるともって数日。
それでも子供さんをお持ちの職員の方は自身の休日早朝からマスクを探す旅に出て手に入るマスクも無く疲弊されていました。

病院のマスク使用禁止令が出てから程なくして、病院のマスク使用禁止令に至った詳細が
当病院で取り扱っているマスクは中国からの輸入品であった事から仕入れ業者の方でもストップがかかったとのこと。
また新型コロナウィルス患者の受け入れがあった時に備える為とその他の感染患者の対応がないとは限りません。
その際にマスクがなければ対応は難しいとして、突然のストップがかかったわけなんですが
職員も医療職で理解はしていますし、わかりますが上からの指示を出す際の出し方に注意してほしいと思うものです。

新型コロナウィルスが流行する前は感染予防の為に使い捨てマスクの使用が必須でしたが、その使い捨てマスクが足りないのですから仕方ありません。

ということで
最近では自作のマスクを装着している方が増えてきているのですが、
マスクが手に入れられないもしくは作らない者は装着していないという現状が出来上がっています。

2月から面会者の家族さんで触る場所や座る場所の全てにおいてアルコール消毒されていないと気が済まない方がいました。
しかし医療従事者がマスクをしていない病院を見つけても感染対策として面会制限や時間毎の換気、消毒など出来る限りの事は行っています。

私は今月の半ばに産休取得の為に現場を離れたので、現在の正確な情報はわかりません。しかし現状マスク不足は解消されていない事から我が職場でのマスク禁止令は続いていると考えられます。

政府の働き掛けに期待しつつ現状が徐々に収束する事を願います